3. iOSを管理する

3. iOSを管理する

3.8.1. アプリ配布機能Managed Appsの概要

Managed Appsは、iOSデバイスに対して、アプリケーションをリモートで管理する機能です。
Managed Appsでは、以下のアプリケーションのインストール、アップデート、アンインストールを実施できます。また、アプリカタログへの表示も設定することができます。

アプリケーションの種別 説明
エンタープライズApp 自社内での利用を目的として開発された、企業内専用のアプリケーションです。
Managed Appsで配布するためには、アプリケーションファイル(.ipa)を準備する必要があります。
App Storeアプリ App Storeで配布されているアプリケーションです。
Managed Appsでは、App Store上のアプリケーションを指定して、対象デバイスに配布します。
購入済App ABMで配布されているアプリケーションです。
Managed Appsで有償・無償のアプリケーションを管理できますが、対象アプリケーションについて、事前にライセンス管理設定を行っておく必要があります。ライセンス管理の詳細は「3.7. ABMのアプリケーションを購入・管理する」を参照してください。

Managed Apps利用にあたっての留意事項

  • デバイスのMDMプロファイルが2013年4月15日以前に登録されたデバイスの場合、Managed Appsの管理対象とするにはあらためてデバイス登録を行う必要があります。
  • Adhocアプリケーションは配布できません。
  • エンタープライズAppを作成する場合は、別途Apple社のApple Developer Enterprise Program(旧名称:iOS Developer Enterprise Program)に加入する必要があります。
  • iOS 8以前のデバイスでApp Storeアプリをインストールする場合は、機能制限で「App インストール」を「許可」にしてください。禁止されていると、App Storeアプリをインストールできません。
  • 利用者がApp StoreやiTunesから、Managed Appsを利用せずにインストールしたアプリは管理できません。
  • 有償のアプリケーションを登録・配布する場合は、Apple社が提供するABMに参加し、対象アプリを購入する必要があります。
  • Managed Appsで登録・配布できるアプリケーションは、容量と個数に上限があります。詳細は「3.8.8. Managed Appsの容量を拡張する」を参照してください

Managed Appsのアプリケーション管理の流れ

Managed Appsでアプリケーションを登録してデバイスに配布し、管理する流れは、以下のとおりです。

(アプリケーションを準備する) 配布するアプリケーション(エンタープライズApp/App Storeアプリ/購入済App)を準備します。
①アプリケーションを
登録・配布する
準備したアプリケーションを管理サイトに登録し、デバイスに配布します。
対象デバイスや、配布スケジュールはここで設定します。
3.8.2. アプリケーションを登録・設定・配布する

デバイス側では、画面に表示されるインストール通知に従ってアプリケーションをインストールします。

3.8.6. デバイス側でアプリケーションをインストールする
②アプリケーションを
バージョンアップ(アップデート)する
デバイスに配布したアプリケーションを、リモートでバージョンアップ(アップデート)します。

3.8.5. アプリケーションをバージョンアップする
③アプリケーションを
アンインストールする
デバイスに配布したアプリケーションを、リモートでデバイスからアンインストールします。

3.8.7. アプリケーションをデバイスからアンインストールする

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